断食ダイエットで体をリセット!知っておくべき注意点とは?
断食という言葉は「修行」のようなイメージが大きいと思うのですが、最近、この「断食」をダイエットとして取り入れた方法が注目を浴びています。
食べないことで痩せようとするのは身体に良くないことは、皆さんも知っていると思います。実際に女子高生が男子から「太ってる」と言われたことから拒食症になり、命に係わるほど痩せてしまったなどという話も聞きますね。
けれども正しい方法で断食をすれば、身体の中がリセットされて脂肪が落ちたり悪いものが排出されたりと、良い面もたくさんあるのです。
そこで今回は、断食ダイエットの正しいやり方や効果についてお話ししましょう。
断食ダイエットとは
食べるから太るのですから、食べなければ痩せると考えて良いのでしょうか。断食すれば本当にダイエットできるのでしょうか。
そもそもダイエットとは
ダイエットという言葉の意味は「体調維持のための食事制限」「規定食」です。太り過ぎを防ぐためにカロリーの低い食品を摂ることを言うので、本当は断食とは違うものです。
断食とダイエット
食べないで痩せる断食ダイエットは、ある一定の期間(時間)だけ食事をしないという方法ですが、ある食品は摂って良いとされているやり方もあります。
つまり断食ダイエットにはいろいろな種類があり、目的や体調によって選ぶことができるのです。
絶食との違い
「絶食」は水も含め一切何も口にしないのに対し、断食では水分は必ず摂ります。
断食ダイエットの効果やメリットは
断食のもともとの目的は身体の機能を高めることなので、効果はいくつもあります。
脂肪が分解される
私たちの身体は食べ物の糖質や脂質をエネルギーとしていますから、摂取カロリーが少なくなると今まで身体に溜めていた体脂肪を分解してエネルギーを出そうとします。
腸がきれいになる
断食をすると胃や腸には何も入ってきませんから、ゆっくり休ませることができます。
同時に、今まで消化に使われていたエネルギーが、血液の循環や代謝のために使われるようになり、腸の老廃物いわゆる宿便が排出され、腸がきれいになります。
悪玉コレステロールを減らす
悪玉コレステロールが増えると動脈硬化を促進し、血管が詰まって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れもあります。
アメリカの研究では、断食をすると不足したエネルギーを補うために悪玉コレステロールが使われて減ってくるということです。
有害物質の分解・排出
体脂肪が分解されると、脂肪の中に蓄積されていた有害物質も一緒に分解・排出されます。これをデトックスと言います。
美容効果
有害物質が身体から出て行くと新陳代謝が活発になり、肌のターンオーバーや細胞の修復も早くなるので肌が美しくなります。
冷え症や肩こりが治る
断食で臓器が元気になると血の巡りも良くなるので、冷え症や肩こりが治ってきます。
精神が安定する
脳のエネルギー源は糖質ですが、糖質が不足するとケトン体という物質を作り出してエネルギーに換えようとします。ケトン体が増えると、気持ちをリラックスさせるα波も増えると考えられています。
断食ダイエットの注意やデメリットは
注意すること
妊婦や授乳中の人、生理中の人、病気があって薬を飲んでいる人はできません。断食ダイエットをしても良いのは、太っている以外は健康な人に限られます。
デメリットは
断食中に、人によってですが集中力の低下やイライラすることがデメリットと言えます。
もしそのようなことがあれば、断食は中止しましょう。あなたには向いていないのかも知れません。
断食の種類とやり方
ひとことで断食ダイエットと言っても期間や摂れるものによっていろいろな種類があるので、自分の目的に合わせて決めましょう。
また断食を終えた後にどうすれば良いかも知っておきましょう。。
どんな種類があるのか
プチ断食ダイエット
1日、飲み物だけ摂って過ごします。飲み物であれば水やお茶以外でもスープ、ジュースなど自分の好みで飲めます。
半日断食ダイエット
半日、水しか飲まないで過ごします。水以外はコーヒーもお茶も飲んではいけません。
1日断食ダイエット
丸1日、水しか飲まないで過ごします。プチ断食と違って水以外の飲み物も摂れません。
2日間断食ダイエット
丸2日、水しか飲まないで過ごします。初めて断食をする人は半日から始めてください。
3日間断食ダイエット
丸3日間を水だけで過ごします。空腹でつらいのは1日目の後半から2日目にかけてで、3日目には身も心もスッキリ感じるようになります。
ヨーグルト断食ダイエット
丸2日間3食とも、ヨーグルトと豆乳だけを摂ります。ヨーグルトはお腹にたまりやすいので空腹を感じにくいのですが、お腹の弱い人には向いていませんね。
他にもたくさんある……
その他にも酵素ドリンクダイエット、リンゴダイエット、キャベツダイエットなどたくさんのプチ断食が考案されていますが、基本的には食べるのであればバランス良く摂らないとダメです。
少し食べることで無理なく続けられてしまうため、長い期間を偏った食事で過ごすことにもなりかねませんから、おすすめできません。
断食後の過ごし方
リバウンドを防ぐ
断食で体内の栄養が不足すると筋肉も分解されてエネルギーが作られるので、最初に体重が減るのは筋肉が減るからです。
筋肉が減ると基礎代謝が下がって太りやすい体になり、断食後に以前と同じ量の食事をすると代謝せず脂肪になって蓄積されてしまいます。
これは身体が一時的に飢餓状態になると、生き延びるために次に入って来た栄養をすべて蓄えようとするホメオスタシスという働きがあるからです。
これを防ぐためには短い時間の断食から初めて身体を慣らし、少しずつ長い断食をやっていくようにすると、ホメオスタシスが発動しにくくなります。
断食後にすることは
断食を始める前にリバウンドの可能性を良く理解し、終了後にはまず軽く運動をして落ちた筋肉を取り戻しましょう。
正しい方法で体調を管理して断食を!
現代人は食事の時間が不規則だったり、つい過食したりする傾向があり、消化器官が常に稼働して体調不良や肥満を招いています。
断食は体質を改善するために考案された方法で、一定期間食事を摂らないことで身体の中をいったんリセットするという発想です。
しかし見てきたように、間違った方法では逆効果になる危険もありますから、実践するときは体調を管理して正しい方法でやってくださいね。
双海なつみ
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