妊娠中の頭痛が辛い!つわりを和らげる為にできること
女性が妊娠した際、様々な辛い症状が現れることを皆さんはご存知でしょうか?
その中でも”頭痛”は代表的な症状のひとつで、主につわりの際に起こるようです。人によっては立ち上がれほどのひどい頭痛で、日常生活に支障をきたすようなケースもあります。
しかし、妊娠中は薬の服用の制限もあるため、他の対処法を探している妊婦さんは多いかもしれません。今回はつわりの時期に起こる頭痛の対策についてご紹介します。
対策をすることで、少しでも頭痛つわりを改善していただけたら幸いです。
そもそもつわりとは?
妊娠初期には、つわりと呼ばれる様々な症状に悩まされることがあります。
・吐き気や嘔吐などが現れる「吐きつわり」
・空腹になると気持ち悪くなる「食べつわり」
・においに敏感になる「においつわり」
など食欲不振や嗜好の変化といった様々な症状が現れます。
妊娠5〜6週頃から症状が出る人が多く、妊娠12〜16週頃にはおさまることが多いです。
妊娠初期に起こることから、妊娠によって分泌量が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などのホルモンが影響しているのではないかといわれています。
つわりの症状や期間は人それぞれ
50~90%の妊婦さんにはなんらかの症状がありますが、つわりがないという人も約10~50%くらいいるようです。また、つわりの辛いピークは妊娠7~9週目ごろという人が多いでしょう。
とはいえ、妊娠10週ぐらいに早々とつわり症状から解放されてしまう人もいれば、妊娠後期や赤ちゃんが生まれるまで、ずっとつわりが続いていたという人もいます。
つわり症状が悪化すると、妊娠悪阻(にんしんおそ)となります。脱水、栄養障害、代謝障害をきたして入院となるほど重症になる人も1~2%くらいいます。
どうして頭痛が起きるの?
頭痛つわりの原因に関しては、その理由はいろいろとあるようです。よく言われるのは、ホルモンの変化によるもの。
妊娠初期は、プロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌され、ホルモンバランスが急激に変化します。その変化に身体がついていけず、頭痛などの不快な症状がいろいろと現れるとされています。
また、妊娠中に陥りがちな運動不足も血行不良につながり、偏頭痛とは違った、頭全体を締めつけるような頭痛の原因になります。他にも、妊娠中のストレス・身体のコリ・鉄分不足による貧血や、つわりによる食欲不振からくる脱水症状なども頭痛の原因と言われています。
頭痛つわりはどんな症状?
頭痛つわりの症状は人によって千差万別ですが、片頭痛が起こる人が多いようです。偏頭痛の主な症状は目がチカチカしたり、こめかみがズキズキ痛んだりします。
アイスノンや冷えピタなどの冷たいものを患部に当てて冷やし、横になって落ち着くことで痛みが和らぐ場合が多いです。
そして、日本人にはもっとも多いと言われている緊張型頭痛。主な原因は筋肉のコリや血行不良によるものが多く、首筋が張る、肩がこるなどの訴えとともに、頭痛は徐々に始まり、後頭部の鈍痛が多くみられます。対処法は、痛いところを温めることです。
つわりを和らげる為にできること
残念ながら、今のところつわりは治せず、ただ終わるのを待つしかありません。それでも、妊娠中の頭痛を緩和するための対処法はありますので試してみてください。
まず、頭痛を起こすとされる行動には、スマホやテレビによる影響、食事内容、水分不足、ストレスなどがあります。「これが頭痛の原因かな?」と思い当たる行動があれば、思い切ってやめてみましょう。
安静に体を休める
妊娠中は無理をせず、頭痛など身体の不調がある際にはまず安静にしましょう。深呼吸をして、気持ちを落ち着かせ、体を緊張から解きほぐします。
脳の活動を安静にすることがポイント。急いでイライラするとストレスの原因になるので、ストレスはなるべくためないように、心にゆとりをもってすごせる工夫をしましょう。
鉄分をしっかり摂取する
鉄分不足による貧血も、頭痛の原因の1つとして挙げられます。もともと貧血気味の方や、妊婦検診で貧血と診断された方は、日頃から鉄分の多い食品を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
ただ、つわり中にさらに沢山食べるのはツラいことと思いますので、サプリを利用するのも良いでしょう。オススメは鉄分と葉酸をまとめて摂れるサプリです。
医師に相談して、頭痛薬を服用する
色々と対策を試してみたけれど治らない、辛くてたまらないという場合は、通っている産婦人科を受診しましょう。頭痛薬のなかには、妊娠中に服用すると、胎児に悪影響を与えるものがあります。
そのため、市販薬を購入する前に医師に相談して、妊娠中でも安全な頭痛薬を処方してもらうようにしてください。くれぐれも自己判断で市販の頭痛薬を飲んだり、産婦人科以外の病院を受診して薬をもらうのはやめましょう。
どうしても辛いときは産婦人科へ
以上、頭痛つわりについて、原因や対策、症状を和らげる方法をご紹介しました。つわり中の頭痛といっても、痛みの種類や症状はさまざまです。
注意したいのは、偏頭痛と緊張性の頭痛は対処法が異なるところ。「冷やす」「温める」を判断するためにも、自分の状態を知ることからはじめましょう。
つわりの吐き気に加えて、頭痛や腹痛、めまいなどのトラブルが起こると、肉体的にも精神的にも参ってしまいますよね。「いつまでこのつらさが続くのか」とストレスが溜まってしまいますが、どんなに辛いことでも、いつかは必ず終わりが来ます。
本サイトの記事が、あなたのマタニティライフを少しでも前向きにできたら嬉しく思います。
ModeSence編集部
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