自分でできる花粉症対策とは?症状を軽くする方法を学びツライ時期を乗り切ろう!
長く寒い冬が終わり、ようやく暖かく過ごしやすい季節がやって来ました。各地からも桜満開のニュースが届いております。しかし一足先に我々にとっては実に迷惑な植物も満開を迎えています。
皆さんの周辺やあるいはご自身でスギやヒノキの花粉に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
この時期に猛威を振う花粉症は、今や「季節病」と呼ばれ、我々の日常生活に大きな影響を与えるものとなっています。
ここでは自身でできる基本的な花粉症の対処の仕方をご紹介していきます。
この時期最大の悩みの種との上手な付き合い方を学び、この辛い時期を皆さんと一緒に乗り切りましょう。
花粉症対策の基本とは?
花粉症の対策というと、「病院に行けばいいじゃないか」という方もいると思います。
しかし我々社会人若しくは学生の皆さんも仕事や勉強などで多忙な日々に追われる中、病院に行く時間をつくることもなかなか大変です。
ではなるべく病院に行かなくて済む様に我々自身でできる簡単なケアはないでしょうか。
そもそも「花粉症」というのもいわゆる「病気」のひとつです。病気にならない為に必要なことは先ず抵抗力をつけることです。抵抗力をつけるには先ず生活習慣を見直す必要があります。
生活習慣を見直す
具体的には、必要な栄養を摂る、十分に睡眠をとる、飲酒や喫煙を極力控える、ストレスを溜めないという極々基本的なことから始まります。
更に外に飛んでいる花粉を体内に入れないように帽子やマフラー、マスクを着ける、眼鏡をかける、外出から帰って来たら衣類をはらうまたは更衣する、室内に花粉が入らないように窓を長時間開けない、布団を外に干さない等一般的に皆さんもやっていることも含まれます。
つまり風邪や生活習慣病を予防する事と同様に「病気にならない様に気をつける」という意識を持つことから始まるということです。
花粉症に効果のあるケア方法とは?
無論、専門的な医療は病院にて行われます。病院で診察する時間が作れる場合は受診をお薦めします。症状や対応法にも個人差があるので自身の症状を明確に医師に伝えることが大切です。
最もポピュラーな薬
処方薬、市販薬共に一般的に花粉症の治療に効果的といわれているのは抗ヒスタミンの使用です。抗ヒスタミン薬には経口薬、点鼻薬、点眼薬がありますがそれらを使用するタイミングも重要になってきます。それは薬を開始してから効果がでるまでに時間を要するからです。
初期療法
有効といわれるのが「初期療法」で花粉症の症状が出る前から薬を使用するという方法です。つまり花粉が飛散し始める時期がわかればその時点で使用を開始する。花粉の飛散の時期がわからなければ、少しでも症状が出た時点で薬の使用を開始するといった様に症状がひどくなる前に先手を打つ訳です。
導入療法
初期療法が間に合わない、または効果がなく症状が強く出てきてしまってからの治療は「導入療法」と呼ばれます。導入療法では抗ヒスタミン薬の他にステロイド薬等も併用します。進行している症状に対して直接アプローチして症状をやわらげるという療法です。
維持療法
そして初期療法や導入療法で効果が見られた後でも、花粉が飛散する間には継続して治療を続けることを「維持療法」といいます。治療により改善または軽減された症状が再び悪化することを抑えるために行う治療法です。
アレルゲン免疫療法
そもそも花粉症の症状とは花粉という侵入者が体内に入ることにより、体内の抗原という自衛隊が侵入を阻止しようとするために起こる症状です。その原因となっている抗原を少しずつ量を増やしながら体内に吸収させることで、抗原に対する過剰な反応を弱めていくアレルゲン免疫療法というものがあります。具体的には抗原を注射する皮下免疫療法、舌下の粘膜から高原を吸収させる舌下免疫療法などがあります。
このように一概に「治療」といってもあらゆる方法があるため、ただやみくもに市販薬等で自己流のケアで対策をすることで、回復するどころかかえって症状を悪化させてしまう原因にもなり兼ねません。
正しい知識を学び、正しいケアを行っていきましょう。
花粉症を悪化させてしまうこととは?
ここまでは基本的な花粉症の予防や代表的な治療方法を紹介してきましたが、逆に花粉症を悪化させてしまう生活習慣を紹介していきます。
睡眠不足
先ずは夜更かし等による睡眠不足は禁物です。睡眠が不十分なことによりホルモンバランスが崩れます。それに伴い免疫力も大きく低下することになります。環境を整えて十分な睡眠をとることが大切です。
ストレス
過度なストレスをうけることも花粉症を悪化させてしまう原因となります。ストレスにより自律神経が乱れて免疫力が狂うことにより少量の花粉に対しても身体が過剰に反応してしまうことがあります。そういった症状の悪化が更なるストレスとなるという悪循環に陥ることになります。適度な休養と趣味や運動などを日頃から行うことも十分な花粉症予防になると言っても過言はないでしょう。
過度な飲酒
過度な飲酒も花粉症を悪化させる原因といえます。アルコールによって血管が拡張することで鼻がつまりやすくなり、また眼の充血も起こりやすくなります。
お花見等でお酒を飲む機会も多くなる時期ですが、くれぐれも過剰に摂取しないように注意が必要です。
喫煙の習慣
喫煙も花粉症の悪化の原因となります。煙草の煙は粘膜などを直接刺激するため、鼻づまりの原因になります。喫煙者は極力喫煙を控えることをお薦めします。喫煙の習慣がない人でも、副流煙に注意する必要もあります。
ここまで見てみますと花粉症の予防も生活習慣病の予防と少しも変わらないことに気付きます。
よって花粉症も季節による一種の生活習慣病といえるのではないのでしょうか。
まとめ
ここまでみてきて「花粉症の対策」と一言でいってみても、実は特別な方法は何一つないということがわかります。
月並みではありますが「病は気から」という言葉があります。
花粉症も「病」のひとつであると考えるならば、特別なケアを考える前に先ずは自身の私生活を見直してみることから始めるべきではないでしょうか。
花粉症の他にも我々の健康を害する病は日常生活にはたくさん潜んでいます。
そのすべての病が我々にとっての外敵であるならばどんな敵にも負けないように常に健康で丈夫な身体を維持することです。
つまりどんな病気とも向き合っていけるように日頃よりの健康に対する意識を持つことが大切であると筆者は考えます。
http://mode-sence.com/2018/01/12/post-1003/
双海なつみ
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