美肌になるためには化粧水選びが肝心!種類や正しい使い方とは?
女性の誰もが憧れるのが美肌です。美肌を求め化粧品を買い、日々のケアにも努力を惜しまない人が大勢います。
美肌になるためには、何が大切なのでしょうか。高価な化粧品を使う、エステに通うことが正しいのでしょうか?それは違います。
高価な化粧品を使わなくても、自分の肌質に合ったものを正しく使うだけでも、美しい肌を手に入れることはできるのです。
化粧品の中でも一番大事なのが化粧水です。もちろん乳液や美容液も大切ですが、たとえ乳液がなくても化粧水さえあれば肌の水分調節はでき、肌は潤えば元気になって、シミやくすみも寄せ付けません。
化粧水の目的とは
なぜ化粧水を使うのでしょうか。化粧のノリが良くなるからというだけであれば、乳液だけを使って化粧水をつけなくても良いのではないでしょうか。まずは化粧水をつける目的から見ていきましょう。
肌を湿らせる
化粧水をつけると、当然肌は潤います。けれども、ただ単に乾燥している肌を湿らせると気持ちがいいからとか、表面がしっとりするから、というだけではありません。
肌は表皮と真皮に分かれていて、表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層に分かれています。そして顆粒層と有棘層の間にバリアゾーンという防水膜があります。化粧水は主に、バリアゾーンから肌の表面にかけての部分、角質層と顆粒層を湿らせてくれます。
これによって角質層は柔らかくなり、弾力のある肌を作ってくれるだけでなく、次に肌に入ってくるエッセンスや乳液などを浸透させてくれます。
肌のキメを整える
また化粧水は、肌のキメを細かく整えてくれます。肌の表面が湿っていると、キメがきれいに並んでくれます。適度な水分を含んだキメがそろった肌は、雑菌も寄せ付けません。
乾燥した肌は雑菌を繁殖させやすくなります。また肌表面に細かい傷がつきやすくもなります。そして化粧も乗らないため、肌に良くない鉱物性のファンデーションを厚塗りしてしまったりすると、肌を傷めてしまうのです。
含まれるものによってはこんな目的も
特別なことが書かれていない「化粧水」は一般に「柔軟化粧水」と呼ばれ、保湿と、肌を柔軟にするためだけのものです。
コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、プロテオグリカンが入っていると、より高い保湿力を発揮してくれます。
エイジングケアを考え、ビタミンE誘導体、ビタミンC誘導体、ネオダーミル、ナールスゲン、アスタキサンチン、EGFが配合されたものもあります。
・ビタミンE誘導体…ビタミンEに酸化を抑える働きがあることは知られています。肌も酸化すると老け始めますからこれを抑えなければなりません。また紫外線を防ぐ効果もあります。
・ビタミンC融合体…シミの素となるメラニン色素を作らせない働きを持ちます。肌がコラーゲンを作るお手伝いをし、抗酸化力もあります。
・ネオダーミル…エイジング対策に欠かせない、シワを改善する働きがあります。
・ナールスゲン…誰もが本来持っている、潤いやハリのある肌を維持する力を助けてくれます。
・アスタキサンチン…甲殻類などの魚貝に含まれる赤い色がアスタキサンチンの色素です。抗酸化力に優れ、疲労回復にも役立つ成分です。
・EGF…誰もが体内に持っているたんぱく質の一種です。身体の新生細胞を生み出したり、傷ついた細胞を修復したりしてくれます。肌のターンオーバーを早めてもくれます。
浸透を良くするための工夫
化粧水が肌へ良く浸透するように、それぞれの成分のナノ化の技術も進んでいます。少しでも早く、深くまで浸透することで、肌はより早くより良く改善されます。化粧水によっては、手の温度で温められると滑らかに伸ばしやすく染み込みやすくなるものもあります。
美容液・保湿液との違い
美容液は、肌が潤っているところにつけて、肌に美容成分を与えるものです。保湿液は、十分に潤った肌をそのまま保つためにつけるものです。
いずれも、化粧水によって肌が十分に潤った状態になっていることが前提で、潤っていなければなんの役にも立ちません。とにかく化粧水で肌を潤わせましょう。そしてその潤いを保つために、保湿液を使いましょう。
まずは自分の肌質を知ろう
では、自分にはどんな種類の化粧水が合うのでしょうか。肌質によって、適した化粧水が異なってきます。まずは自分の肌質を知ることが必要なのです。
乾燥肌には美容成分もたっぷりの化粧水を
乾燥肌とは、角質の水分量が30%以下の肌のことを言います。皮脂の分泌量が減り肌の表面の水分を保つことができず、乾燥してしまうのです。
洗顔後、しばらく放っておくとわかります。5分ほどで突っ張り始めたら、乾燥肌です。
肌本来の働きを整え、肌荒れを防いでみずみずしさを持続させる美容成分を配合した化粧水で、コットンを使ってパッティングをするときも指の先でしっかり肌を感じながらつけます。さらっとした仕上がりで、肌がふっくらと感じることができればOKです。
脂性肌には油分を抑え水分をより多く補ってくれる化粧水を
脂性肌はオイリー肌とも呼ばれます。毛穴が開いてしまったり、黒ずみやニキビ・吹出物が出たりという症状も、起きやすくなります。洗顔後5分経って、もう肌がベタベタしている気がしたら、脂性肌です。
洗顔後、しばらく放っておいたとき、5分ほどで脂が浮いてきたら脂性肌です。
脂性肌の人は、脂を取り除くとうたっている成分の入った化粧品を使っても、一時的には良くなったように感じるものの、すぐにまたべたべたしてきて前より脂っぽくなってしまったという経験がある人も多いでしょう。あぶらとり紙を使うことも逆効果です。
清涼感・爽快感がある化粧水は、揮発性のあるアルコールが含まれています。これは肌のトラブルを起こしやすくなりますので使ってはいけません。刺激の少ない化粧水をたっぷりつけてあげたら、すぐに乳液を薄くつけて保湿してください。
敏感肌には天然由来の保湿に優れた成分の入った化粧水を
敏感肌とは、乾燥肌の中でも非常に乾燥した肌の状態で、湿疹やただれも起こし赤く腫れてしまう場合もあります。強い陽射しや化粧品にも反応して、症状が悪化してしまうことがあります。敏感肌になる原因は、体内の水分が蒸発するのを防ぐ肌のバリア機能が衰えることです。
気温の変化や生活習慣、食事やストレスによっても肌は影響を受けます。まずは規則正しい生活をして、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸など水分をしっかり保持できる成分の入った化粧水をつけましょう。冬でも日焼け止めを使い、化粧は薄くしましょう。
混合肌にはさっぱりして肌を整える成分が入った化粧水を
アトピーやアレルギーのある人は、ほぼ混合肌です。顔の部位によって乾燥肌だったり脂性肌だったりするため、全体の水分と油分のバランスを保つのが難しくなります。日本人には多い肌質です。主にTゾーンは脂っぽく、他の部位は乾燥しています。
少し手間はかかりますが、乾燥している部分と脂っぽい部分を分けてお手入れをすることが必要です。刺激性の高いものは避け、化粧水の後の保湿は特に意識してしっかりやってください。
化粧水の正しい使い方
化粧水の正しい使い方を知っていますか。コットンを使うのか、手で伸ばすのか。美容液、乳液も使うときはどういう順番でつければ良いのでしょうか。
また、基礎化粧にかける時間はどれくらい必要なのでしょうか。基礎化粧よりもメイクアップに時間をかける人が多いと思いますが、実は基礎化粧をしっかりした方が美しい肌を作ることができるのです。
まずは基本的な使い方をおさらいしよう!
基礎化粧の順番は、化粧水→美容液→乳液です。化粧水で水分を補給し、美容液で栄養を与え、乳液でそれらを閉じ込めるのです。
化粧水をつけるときは、コットンにたっぷりしみこませ、顔全体に軽くパッティングしていきます。強く叩き過ぎると、毛細血管が切れて赤ら顔になってしまいますので、本当に軽く、こすらないように叩いてください。
手でつけてもよいのですが、そうすると化粧水の成分が手にも染み込んでしまい、十分な効果が得られなくなる可能性があります。
小鼻や目の周りは、コットンをゆっくり押し付けるようにします。拭き取るようにごしごししたり、ゆびでこすりつけたりしてはいけません。デリケートな部分ですので、肌を傷めてしまいます。手の甲で軽く触ってみて、肌が冷たく感じるようになったら、もう十分肌が潤ったと思って良いでしょう。
ここまで、10~20分かけてもしっかり化粧水をつけることで、1日中しっとりとした肌を作ることができるのです。
目的によって塗り方を使い分けよう
メイク前には、1日分の水分補給と思って化粧水をたっぷりつけましょう。肌が冷たくなって落ち着いたら、美容液を目的に応じてちょんちょんとつけ、その後乳液でフタをします。
メイクオフの後に、メイクで疲れた肌を休めてあげます。コットンに化粧水を取り、洗顔後30秒以内にパッティングというより抑え込むようにていねいに肌に入れてあげましょう。
入浴後のお手入れは一番大事です。コットンに染み込ませた化粧水を、毛孔穴が開いているこのタイミングでしっかり、と言っても軽くおさえながら肌に入れてあげましょう。
化粧水の選び方次第でどんなお肌の悩みも解決!
いかがでしょうか。化粧水にはこんなに大切な働きがあるのです。朝も夜もノーメイクの日も、化粧水だけは欠かさず肌に与えてあげて欲しいものです。
化粧水には種類があることもわかりましたが、結局あれこれ入った高価な化粧水をケチケチ使うくらいなら、安いものをふんだんに使ってください。
肌には自分でキメを整え、雑菌を撃退する力があります。その力を存分に発揮させるためには、とにかく化粧水で肌を潤すのです。今がどんな状態の肌でも、毎日化粧水をあげていれば、必ず悩みは解決していきます。
化粧水を正しく使って、美しい肌を手に入れましょう!
ModeSence編集部
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